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お茶の時間にしませんか?

玉露の深い旨味をたのしむ

注目の健康成分【テアニン】でストレスを緩和

深い甘味・旨味をたのしむ嗜好品「玉露」

高級茶、と聞いてまず思い浮かぶ「玉露」。
舌の上でトロリところがり、まろやかな甘みと強い旨味を感じられるのが玉露の特徴です。

こんなに旨味を感じるお茶があったのか…と、煎茶など他のお茶との味の違いに驚く方も多いです。

玉露玉露特有の甘味と旨味は、リラックス成分といわれる「テアニン」に由来するものです。

テアニンは、お茶と一部の植物にだけ含まれる特殊なアミノ酸で、玉露の茶葉には特に多く含まれています。

昆布の旨味成分としてよく知られる【グルタミン酸】などに代表されるように、アミノ酸は「おいしさ」に欠かせない成分です。その働きにより、玉露の「だし」のような深い旨味が生まれるのです。

京都茶の蔵の宇治玉露ラインナップ

スッキリなのに甘味しっかり。玉露の茎を集めた「雁ヶ音」

雁ヶ音(かりがね)は、玉露の茶葉の茎だけを集めてつくられた「茎茶」です。

一般的な玉露よりもお求めやすい茎茶ですが、実は、甘味成分「テアニン」や、香り成分は、葉よりも茎に多く含まれており、しっかりとした甘味や香りを感じることができます。

逆に、光合成でつくられる「カテキン」などは茎にはほとんど含まれないため、渋味や苦味は抑えられ水色も薄いのが特徴です。

雑味がなくスッキリとしていながら、しっかりとした甘味や香りが感じられる独特の味わいにファンも多い雁ヶ音。ぜひ一度ご賞味ください。

美味しい玉露の淹れ方(3人前)

玉露の旨味をしっかり味わうためにはじっくりと低温で抽出するのがコツです。
高温で淹れると、カテキンやカフェインなどの苦味・渋みが強くでてしまいます。

  • 茶葉を急須に約10g入れます。(大さじ約2杯が目安です)
    茶葉を急須に
  • すべての茶碗に熱湯を8分目まで注ぎ、湯冷ましします。 玉露は小さめのお茶碗がおすすめ。3人分で240mlが目安です。
    茶碗に熱湯を
  • 約50℃~60℃に覚ました湯を急須に注ぎます。 (お湯は器を移し替えるたびに約10℃下がります)

    覚ました湯を急須に
  • 急須のふたをして100~120秒待ちます。
    急須のふたをして
  • お茶の濃さが均等になるよう少しずつ廻し注ぎしてください。
    廻し注ぎ
  • 最後の一滴までしっかり注ぎきってください。
    最後の一滴まで
  • ほとんどの茶葉で、2煎目、3煎目も美味しく飲んでいただけます。2煎目以降はお湯の温度を少し高めに、抽出時間は短くするのがポイントです。

夏の贅沢、甘味際立つ氷出し

より雑味のない甘味を楽しみたいなら、「氷水抽出」もおすすめです。

急須に茶葉を約10g入れ、水を100mlとその上に良質の氷を2~3個入れて15~20分ほどお待ちください。カフェインが少量しか抽出されないので、就寝前でも安心して飲むことができます。

京都・宇治発祥の玉露

玉露の発祥は煎茶と同じく、京都・宇治です。

室町~安土桃山時代にかけて千利休らによって完成された「茶の湯」は豪商や武士たちに浸透し、江戸時代には幕府の儀礼に取り入れられるなど武家社会に欠かせない存在となりました。

それとともに発展したのが宇治の製茶技術です。
よりよい味や香りを求めて、上質なお茶が追求されました。

天保6年(1835年)に宇治小倉村(現在の宇治市西部)の製茶場で、山本嘉兵衛が茶葉を露のように丸くあぶったことが「玉露」誕生のきっかけと言われています。

その後、明治初期には茶葉を棒状にする技術も登場し、現在私たちがよく知る「玉露」の姿となったのです。

玉露特有の栽培方法「覆下園」

玉露の栽培煎茶が摘み取りまでずっと日光を当てて育てられるのに対し、玉露は新芽が出始めたころから茶園に覆いをかけ、直射日光を遮って栽培されます。

茶葉は日光を浴びることにより、光合成を行います。
渋み成分の【カテキン】はこの光合成により増加するのです。

日光を遮ると光合成が抑制されるので、カテキンが増加せず旨味成分である【テアニン】が多く含まれた茶葉となります。

「旨味」だけではない【テアニン】の効果

玉露に多く含まれるテアニンは、臨床試験において「リラックス効果」や、「ストレスの抑制」「睡眠の質の改善」といった効果が認められています。

睡眠の質を改善するサプリメントに「起床時の疲労感を軽減する」成分として配合されるなど、近年では旨味だけでなく、健康成分としても注目を集めています。

テアニンの効能玉露にも覚醒作用のあるカフェインは含まれていますが、興奮を抑える作用のあるテアニンの働きでカフェインの効果が緩やかになります。

ぐっすり眠りたい夜や翌日に疲れを残したくない日は、夕食後のコーヒーをテアニンたっぷりの玉露に変えてみるのも良いかもしれません。