京都の井六園は、「宇治茶」を中心に京都の煎茶、ほうじ茶、玉露、抹茶を取り扱っております。創業百九十余年の伝統を土台に、京都の伝統と雅を守る井六園のお茶をぜひ一度ご賞味ください。

  • HOME > 
  • お茶の歴史

お茶の歴史

お茶の歴史

伝承にみる茶の起源

 お茶は、ツバキ科の仲間であるチャの木(学名Camellia sinensis:カメリア・シネンシス)のメ葉から作られる嗜好飲料で、二千年以上の長きにわたって愛され、コーヒー・ココアとともに世界三大嗜好飲料とされています。
 お茶の起源としては、本草学の始祖と言われる中国の神農帝といわれています。神農は、山野を駆け巡って野草を試食し、食べられる植物を人々に教えていました。時には毒草にあたって苦しみますが、そんな時、神農は茶の葉を噛んで解毒したと伝えられています。1日に72もの毒にあたったそうで、そのたびに茶の葉を用いて解毒したというのは有名な逸話です。これが、世界で初めての人間と茶との出会いとされています。
 茶に含まれるカテキン類は、植物の毒素に多いアルカロイドと結合しやすく、毒を消す性質があります。伝承とはいえ、茶を解毒に使用したことは理にかなっているわけです。
このようなことから最初は「薬」として飲まれていたと考えられる茶ですが、次第に庶民の飲み物として広まっていきました。茶には特有の良い香りがあり、飲むと気分爽快になります。また、様々な成分が活力を増進し、疲労回復に役立ちます。その薬効作用と味・香りの良さから、やがて世界中に普及し、それぞれの国の風土や文化にあった形で発展していったのです。
 古来、健康に良い飲み物と言われてきた茶ですが、近年、茶に含まれる成分の健康効果が次々と明らかにされてきました。茶の健康飲料としての魅力は、これからも新たな切り口で開かれていくでしょう。

世界の茶の呼び方は2通り

 茶の呼び方には“cha(チャ)”“te(テ)”があります。
“cha”「茶」の広東語の発音である「チャ」に由来しています。
 茶は文化交流があった日本・韓国・モンゴルはもちろん、陸路すなわちシルクロードを通じた交易ルートに乗り西域に広がりました。これらの国々では“cha”に類似した“chai・chaya・chay・tsai”などと呼んでいます。
  “te”「茶」を表す古い文字の「荼(ト)」に由来し、福建省では“te”と呼んでいます。
福建省アモイからの茶の海上輸出ルートに乗って欧州に広がり、“te”に類似した“the・they・thee・tea・tee”などと呼んでいます。
 欧州でも、ポルトガルだけは“cha”と呼んでいます。これは、ポルトガルは茶を植民地だったマカオ(広東省)から輸入していたために、“te”ではなく“cha”になったのです。
 茶は世界中で飲まれていますが、その呼び方の背景にはこのような歴史的な背景があることも知っておきましょう。